独立行政法人 自動車事故対策機構 中部療護センター

◎交通事故により脳が損傷し重度後遺障害者となられた方の社会復帰の可能性を追求しながら、適切な治療と看護を行なうことを目的とした、世界でも類を見ない専門病院です。


NASVAプレスリリース

平成26年3月20日
NASVA
被害者援護部 吉村、高橋
電 話 03-5608-7638



療護施設入院患者のナスバスコアを用いた治療改善効果分析結果について

独立行政法人自動車事故対策機構(以下「NASVA」)では、遷延性意識障害者の高度 専門治療を行うNASVA療護施設(4か所のNASVA療護センター、昨年1月に開設した 泉大津市立病院を含め3か所のNASVA委託病床)を設置・運営しています。

昭和59年2月に千葉療護センターを開設して以来平成26年1月末までに、NASVA 療護施設の入院患者数は1,147名となり、その25%に相当する297名の方々が、 運動、認知機能等を顕著に回復させ、遷延性意識障害からの脱却を果たされたほか、脱却 に至らない方々の場合にも重症度に応じた治療改善効果が認められるなど、確かな実績が 得られています。

 
 

平成24年度までのNASVA療護施設における治療改善効果をナスバスコアを用いて 分析した結果は、

別添資料(PDF)のとおりであり、次のような治療改善効果が認められます。  
 
  • 平成24年度期間中及び入院から退院までの分析を行った結果、ナスバスコア平均 値はいずれも減少しており、治療改善効果が認められた。
  • 同じく、重症度に応じた分析を行った結果、いずれの場合においてもナスバスコア 平均値は減少しており、治療改善効果が認められた。
  • NASVA療護施設別の比較では、入院時において事故からの経過期間が短い患者 の数等が分析結果に影響しているものと見られる。

NASVAでは、今後とも、脱却者数の推移とあわせて、ナスバスコアを用いた分析に より、NASVA 療護施設における入院患者の治療改善状況を把握し、分析結果を公表す るとともに、NASVA 療護施設を適正に運営することにより、自動車事故による遷延性 意識障害者の方々の回復に向け、努力してまいります。